あうんの認知症ケアポリシー
1、 否定しない空間づくり
認知症には、ついさっきのことを忘れてしまう症状があります。そのため、同じ話を何度もしたり、同じ行動を何度も繰り返すことがあります。それを否定されてしまうと、ご本人は、自信をなくしたり、混乱や不安を感じてしまいます。職員は、常日頃から「否定しない」言葉や、しぐさ、行動を徹底して共有しています。
2、 丁寧な言葉使い
あうんでは、丁寧な言葉づかいを大切にしています。言葉や、振る舞いは相手に伝わる重要なサインだからです。職員はご本人の行動やしぐさを見て、お気持ちや状況を察した上で、言葉を発するようにしています。指示や命令口調、乱雑な言葉はエスカレートすると虐待をゆるす温床となります。職員同士そのことに気をつけながら皆様と接しています。
3、 可能性を共に考える
認知症になってもできることはたくさんあります。しかし、これまでより多くの時間がかかってしまったり、間違ってしまうことも増えてきます。まわりは待ちきれずに、代わりに行なってしまうことが生活上でてきます。あうんでは、どんな小さなことでも自信をもって行うことこそ重要と考えます。そのため職員は、効率よりも待つことを大切にします。どんな小さなことでも、できることを喜びあい、可能性を共に考えます。
4、 笑いあえる時間
人は、生まれた時から周りの人の出すサインを感じとって大きくなります。相手の表情や、言葉のイントネーション、しぐさや行動から相手の気持ちを読み解きます。そして、相手が自分にどのような感情を持っているのかを見極めます。認知症になっても、最後まで残る機能が、感情と言われています。わたしたちは、安心して過ごすことのできる、笑い合える場を作ることが非常に重要と考えています。